弾かれたように跳ねて倒れた人影は、やけに小さく…… パネル上に拡大されて映し出されたソレを見た瞬間、ボルグは思わず息を飲んだ。 目を見開き、見つめる画面に……髪を振り乱し、青ざめた顔をした女が飛び込んできて、倒れた小さな体をすぐさま抱きかかえ、うずくまる。 村民であろう、質素な身なりの痩せた女の腕に抱かれピクリとも動かないそれは……まだ幼い……子供だった。 (なんてことを……!!) 敵と間違え、自国の民を…… しかもまだ幼い子供を…… 目にした光景にボルグは体を凍りつかせた。