(―2―)
見送りもかねて出かけようと……兵舎を出ていくアレックスの後ろに続き、外へ出た。
正午近く、高い日差しの明るさに少し目を細める。
青く、青く、晴れ渡った空。
建物から出ると同時に柔らかく髪を撫でる風。
人気の無い司令部の敷地内は静けさに包まれ……
あまりの穏やかさに、今が戦争中であることも忘れてしまいそうだ。
軽く息を吐き、思わず見上げた空から視線を落とすと、ちょうど、前方を歩いていたアレックスが足を止めたところだった。
見送りもかねて出かけようと……兵舎を出ていくアレックスの後ろに続き、外へ出た。
正午近く、高い日差しの明るさに少し目を細める。
青く、青く、晴れ渡った空。
建物から出ると同時に柔らかく髪を撫でる風。
人気の無い司令部の敷地内は静けさに包まれ……
あまりの穏やかさに、今が戦争中であることも忘れてしまいそうだ。
軽く息を吐き、思わず見上げた空から視線を落とすと、ちょうど、前方を歩いていたアレックスが足を止めたところだった。

