宝石のように

校門の辺りへ行くと、こっちへ走ってくる赤茶の髪が見えた。



蜜夏だ。




「ハァ...疲れたぁー。」



悠の家にバイクを置いてから、走ってきたのだろう。


フゥと言って蜜夏は顔を上げ、



「あ!花菜ちゃん!久しぶり!」



そう言って頭を撫でようとした。



しかし、その手は...



「あ〜。ごめん。」



「??......うんん?久しぶり!」





触れる寸前で降ろされた。