「悠煩い。」




声の主にそう言うと、だってー、と返された。




「蓮ー。勉強教えてー。俺やばいんだけど。」




「知らねぇよ。」




蜜夏に聞いたところによると、悠は赤点の常連様らしい。




「チョコレート。」




「・・・。」




「飲み物。」




「・・・。」




「パフェ。」




「・・・。」




「...れーんー!」




物で釣ろうとしたが諦め、俺の事を涙目で見てきた。




一つため息つく。




「夕飯の買い出ししてこい。」




「まじで!りょーかい!」




俺がそれだけ言うと、さっきまでが嘘の様に騒ぎ出した。