しばらくすると、こいつも落ち着いてきた。 「...白木くん。ありがと。ごめんね。」 「別に。...何かあったのか?」 俺がそう聞くと、こいつは俺から目を逸らした。 ...あぁ。話したくないことなのか。 「別にいいけど...。」 けど、俺が立ち上がろうとすると制服の裾を掴んだ。 そして、その後に呟かれた言葉は、衝撃的なものだった。 『親が離婚した。美衣奈に裏切られた。』 _