「じゃあ、あたし、先に戻ります。みなさんごゆっくり。夏祭りのことは聞いておきますから!」 愛奈ちゃんは、ひとしきり話をした後で、母屋に帰って行った。 「陸、良かったな!ちひろちゃん、子供がいたりしなかったぞ!」 愛奈ちゃんが見えなくなったのを見届けて、啓太が嬉しそうに言った。 「う、うん。さんきゅ。」 顔にはあまり出さなかったけど、その話を聞いて、ものすごいホッとしたのだ。誤解で良かったと、心の中で胸をなでおろしていた。それを啓太には読まれていたらしい。