ブーッ、ブーッ、ブーッ 「あ、メールだ。」 ちひろの携帯にメールが入ったようだった。 「弥佳からだ!控室に戻ったみたい。・・・もう準備しなくちゃいけないんだ・・・。ごめん、陸くん。戻らなくちゃ。 ・・・あ、何か言おうとした?」 はぁぁ・・・っ。 言うタイミングを逸してしまった。 「いや・・・何でもない。戻ろうか。」 たくさんの飲み物を抱えて、俺たちは今来た道引き返した。