休憩場所はどこも混んでいて、座る場所が見つからなかった。 結局、芳川さんの提案で、空き教室に行くことにした。荷物置きや出し物の用意のため、いくつか教室を空けてあるのだと言う。 「ホントは部外者は使っちゃいけないんだけど」 と言いながら、芳川さんは人差し指を唇に当てた。 向かったのは、講堂の裏あたりに位置する教室だ。 「誰も、いないみたい…ね?ちょっと借りよう。」 そう芳川さんが呟いて、各々席に座った時だった。 ガラリ 戸が開いた。 みんなが一斉に振り返った。 そこには…