Tirnis side
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気がつけば、世界は希望を求めていた。
なんの力も持たない小娘を偶像化するほどに。
すがれるものならば、きっと、なんでもよかったのだと思う。
“私”でなくても。
年を経てじょじょに伸びていった髪の重さを、けだるく感じ始めたのはいつだったか。
ただ嘆くのも性にあわない。
初めから、私に、立ち止まって嘆くことなど許されていないのだから──……
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気がつけば、世界は希望を求めていた。
なんの力も持たない小娘を偶像化するほどに。
すがれるものならば、きっと、なんでもよかったのだと思う。
“私”でなくても。
年を経てじょじょに伸びていった髪の重さを、けだるく感じ始めたのはいつだったか。
ただ嘆くのも性にあわない。
初めから、私に、立ち止まって嘆くことなど許されていないのだから──……


![その信頼は「死ね!」という下種の言葉から始まった[エッセイ]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.797/img/book/genre12.png)