学校についてしまった。


今日はどんないじめをされるだろうか。


水をかけられる?ジャージを破かれる?チョークの粉をかけられる?


そんなことをされても、あたしは耐えてきた。どんなに辛くても。


それが、あいつらには面白くなかったみたいで、どんどんエスカレートしていった。


「おっはよ~。美柚ちゃん♪」


ビクッ


この声を聞くとあたしは、どうしても反応してしまう。


「今日から、月曜日だね~。美柚ちゃんに会えるの楽しみにしてたんだよ?」


千佳は、わざとらしく大きな声で言った。


「じゃあ、教室でね?」


そういうと、千佳は笑いながら廊下を走っていった。