はあー…。

よかった。やっと眠ってくれた。

腕の中で寝息をたてるナツに、俺はホッとしていた。


正直に言うと、あのままナツを抱いてしまいたかった。

でも、物事には順序ってもんがある。

俺はそういうことは気にならないタイプだけど、ナツは気にするタイプだ。

順序を無視して今日ヤってしまったら性格上、後で後悔するかもしれない。

俺はナツにそんな思いをさせるために、抱きたいわけじゃない。


そう思ったとき。

高ぶっていた感情が自然と、落ち着いていった。

それは理性ではなく……本能に近いものだった。


明日体力持つかな、と考えながら。

甘い香りがする髪にそっとキスをする。

そして無理矢理、目を閉じた。