ガチャ。 ふたりの秘密の部屋。 カーテンから差し込む光が、ほんまに夢の中みたいに綺麗で。 授業が終わるチャイムが鳴ったから大雅は慌てて、鍵を閉めた。 「まじでムカツクし」 背中向けた大雅。 窓際の机にガン!って足乗せて、振り向いた。 「反省してんの?」 「はい」 頭を下げる私。 言いたいことはたくさんあるけど、今は素直に謝ろう。 「ごめんね」 一瞬だけど、コーチのことを意識してしまったのは事実やし。 てか、別に私大雅の彼女じゃないやん!!