4人で行ったもんやから、保健室のエロ先生は不機嫌な顔をしとった。



「仮病やったら教室戻りなさい」



冷たく言われ、亜子がうまい嘘をついてくれた。



「ほんまに具合悪いんです。4人とも寒気してて…… 」


「じゃあ、熱だけ計って」




大雅に見せた笑顔とは別人。


いじわるな顔で体温計を渡す保健室の先生。




ガサガサ……



「先生、早く戻ってきてや」



1番奥のベッドから声が聞こえた。




間違えるわけない。



好きやもん。



アイツが。



悪魔のようなアイツが好き。






だからわかる。



大雅の声や。