「ユウちゃん泣くなよ!」

「ユウちゃん泣かないで?」


みんなが私を囲む。


「ごめんなさい、びっくりしちゃって。でも、本当に嬉しいです!」


私は一人じゃない。

みんながいる。

恋の1つや2つ・・・どうでもいいとさえ思えた。


「ここ何日かユウちゃん元気なかっただろう?だから、みんな心配していたんだよ?」

「ありがとうございます・・・。」

「ほら、泣いていちゃダメだよ?お姫様。今日はユウちゃんが主役さ。」


お父さんより年上のマスターに言われるのも変だけれどね。

やっぱり、夢より現実だね。

私は、今までの事を忘れようかと思った。


「みんな最高!」

「ユウちゃんもね!」


そう思いながら、私はその場を楽しんだ。