「私は・・・。」

「いいよ。」

「えっ?」

「好きでもなんでもないし。」


えっ・・・。

分かっていたのに、直接言われるとこんなにきついなんて。

ジュンが私の事、特別になんて思うわけがないのに、ちょっとだけでも私期待しちゃって。

バカみたい・・・。


「ごめんなさい!私、帰ります!」


私はその場にいるのが辛くて思わず、玄関を飛び出した。

涙が出た。

涙が出て止まらなかった。

最悪・・・。

もう、ジュンには逢えない。


夢ならもう覚めて欲しいと思った。

そうだ、これは夢だったんだ。

私ってば、バカみたい。

夢の中までふられるなんて。

そう思うと、少し笑えた。


私は家に帰りベッドに飛び込んだ。

そして、泣いたまま・・・その日は眠りについたのだった。