高橋さんが頼んだもの。

それは、マスターが入れたコーヒーと焼き菓子のセット。

焼き菓子のセットとは、マスターの友達が作ったクッキーとフィナンシェ。

これが、またマスターのコーヒーと合うんだなぁ。


私はオーダーを取り、マスターの元へ行く。

マスターは私が言わなくても、高橋さんが入ってくると、もうコーヒーを入れ始めていた。


「はい、ユウちゃんお願いね。」


マスターは私にコーヒーを渡す。

私は焼き菓子をコーヒーの横にそえ、高橋さんの元へ。


「はいどうぞ。」


私は高橋さんの前に、コーヒーと焼き菓子をゆっくり置く。


「ありがとう。今日も良い天気だね。何だか良い事がおきそうだ。」

「ふふっ、そうだと良いですね。」


私は、ニコッと微笑みマスターの元へと戻る。

すると、高橋さんは幸せそうにコーヒーを少しずつ飲み始める。

クッキーを一口食べコーヒーを口にする。

本当いつも幸せそうに口にしてくれるから、こっちまで幸せになっちゃう。


そして1時間後、高橋さんは帰っていった。