誰に何を言われても、今の私にはジュン以外考えられなかった。

何故かと言われても分からない。

どんなに素敵な人に言われても、好きになったらその人が一番に見える。

恋って、本当に不思議・・・。




「はぁ・・・。」

私は昼休み、一人窓の外を見ていた。


「ユウ?どうした?」

ケンは心配したように私に話しかける。


「あっ・・・ケン。」


私はこの時、昨日の事を考えていた。

でも、こんな事ケンには言えない。

タクにあんな事を言われたなんて。


「あっ、もしかして、クリスマスの事を考えているとか?」

「えっ?」


私は驚きケンの顔を見る。

そういえば、もうすぐクリスマス?


「誰だかは知らないけれど、あげるんだろ?プレゼント。」


その言葉に私はジュンの顔を思い出す。