「もしかして、すでに彼氏がいるとか?」

「いっ、いないっ!」

「じゃあ、僕が立候補していい?」

「「えっ?」」


みんなが一斉に同じ方向を見る。

その声の主は・・・。

ジュン・・・?でもなく、ヒビキ・・・?でもなく・・・タクだった。


「えっ?えっ?」


私は何が起こったか分からず、瞬きを何回もする。


「ダメ?」

「えっ?ダメ?って・・・。」


どうしよう。

好きな人はここにいます!って言えばいい?

そうすると、タクを傷つけるの?

タクは本当に私の事・・・?


「ごめんなさい・・・。」


私はタクに誤る。


「あはは、いいよ!言ってみただけだから。」


タクは優しく私に笑ってくれた。

ジュンはタクを見たまま動かない。

ヒビキはアタフタしているだけ。

そして、私はというと・・・3人の顔が見れないでいた。