カランカラン♪


今の時間は7時5分。

もちろんお店には私とマスターだけ。


「すみません、もう閉店・・・。」


えっ・・・?ジュン・・・?


「こんばんは。」

私たちを見て微笑むジュン。


「どうしたんだ?こんな時間に。」

マスターは少し驚いたようにジュンに聞く。


「ちょっと近くを通りかかったから、顔でも見ようかなって。」


ジュンは少しはにかみながらマスターに答える。

すると、マスターはジュンを見てククッと笑いだした。


「今までそんな事言ったことないだろ?何しに来た?もしかして、顔が見たかったって、ユウちゃんのか?」


マスターは私をチラッと見て、また笑い出す。

ジュンは照れたように少し顔を赤らめた。