「ごめん・・・。私・・・今、夢を見ているのかもしれない。でも、好きなの!彼が好きなの!夢でもいい。夢なら、もう少し覚めないで欲しいの!」


ケンは何も言わず聞いてくれている。


「分かった。じゃあ、その夢・・・叶うといいな。いや、もしかして俺にとっては叶わないほうがいいのかな?」


ケンは私を見て笑った。

いつものケンに戻った・・・。


「ありがとう、ケン。」

「何かあったらすぐに言えよ!」

「うん。」

「ケン?」

「ん?」

「ありがとう。」


こうして、私はケンといつも通り帰った。

ケン・・・ごめんね。

こんな私を好きでいてくれてありがとう。