「ん?どうしたの?私の顔に何かついている?」


私はケンを見て首を傾げる。

ケンはさっさと教室へ戻る。

誰もいない教室・・・。


「ねぇ!ケンってば!」


私はケンの肩に手をやり、無理矢理振り向かせる。


「お前、先生と仲が良いんだな。」

「えっ?別に?」

「お前、好きな人いないって言ってたよな?」

「はぁ?」


意味が分からない。

てか、私が誰を好きでもいいじゃん!


「お前、先生が好きとか言わないよな?」


呆れた。そんな事を思っていたの?


「そんな事、ケンに関係ないでしょ?!」


私はとうとうキレてしまった。

だって、そんな事言われる意味が分からない!