放課後、私は先生から頼まれた書類を運んでいた。


「ユウ!」

「ん?ケン?」

「持つよ。」


そう言って私が持っている書類をひょいっと持ち上げる。


「ありがとう。」

そして、私たちは2人で先生のいる資料室へ。


「何だ、手伝ってもらったのか?」

先生は私の頭をポンと叩く。


「えへへ。」

私は笑ってごまかす。


「ありがとう、もう帰ってもいいぞ?」

「はーい。さようなら♪」

「さようなら。」

「気をつけて帰れよ!」


そして、資料室のドアを閉めると、ケンは私の顔をジッと見つめた。