「やろう?時間がない。」

「えっ?」

「俺だって飾り着けさせてよ。」


思っても見なかった言葉に私は戸惑う。

そんな私を見て、首をかしげるジュン。


「やんないの?」

「はっ、はいっ!やっ、やりますっ!」


私は急いで、もともとあるクリスマスツリーの飾りを箱から出す。

そして私が買ってきた飾りもテーブルの上に沢山広げたのだった。


サンタさんやトナカイ。

天使にキャンディやプレゼント。

まん丸の金と銀のボール。


私たちは思い思いに飾り付けをした。

私はジュンの事がまともに見る事が出来なかった。


しかし、金と銀の大きなボールみたいなものをツリーにつける時・・・

そのボールにジュンの姿がうっすら映し出される。

私はボールに映ったジュンをずっと見つめていた。