【短編】☆夢の中のクリスマス☆

私は冷蔵庫からプリンを持ち出した。

さっき“食べたい”って言ってくれていたわよね?


「あの・・・これも食べますか?美味しいか分かりませんが。」

「本当?さっき爺ちゃんが食べていて羨ましかったんだよな!爺ちゃんったら俺に一口もくれなかったんだぜ!」


そんな話をしながら、オムライスの最後の一口をパクッと頬張った。

プリンを食べ始めると、ジュンはまた幸せそうな顔をした。


「今まで食った中で一番うまいっ!」


そういいながら、プリンもペロッと食べたジュン。

私は、ほっとすると同時に、心臓が飛び出しそうなほど嬉しかった。


「ごちそうさまでした!」


手を合わせてお皿に向かって頭を下げる。

そして、可愛い笑顔で私に微笑んだ。


「爺ちゃん、今日俺ここで待ち合わせしてるから、もう少しいていい?」

「あぁ。どうぞ。好きなだけいればいい。」


何だか、マスターもジュンがいるせいか心なしか嬉しそう。