お弁当を食べながら沙織が口を開いた。





「アンタさ、爽真君と付き合ってんの?」


「ぶっ!」



その言葉を聞いた瞬間、あたしは飲んでいたお茶を吹き出した。






「ちょっと、亜季汚い」

「ゲホッ……さっ、沙織が変なこと言うからでしょっ!」


「変なことじゃないわよぉ!ずっと気になってたのよ。アンタたち、ここ最近一緒に居ることが多いし」



沙織は不敵な笑みを浮かべると、そう言った。







「やっ、やだなあ沙織ったら!付き合ってる訳……「付き合ってるけど?それがどうかしたか?」

……え?





「付き合ってる訳ないじゃん」って言葉を、誰かさんによって見事に遮られた。


……しかも、背中に重みを感じる。







「なあんだ!!やっぱり付き合ってたんだ!!」

その言葉を聞いた沙織は、満面の笑顔でそう言った。