【完結】不良彼氏の甘い誘惑

「……そう、だよね」


「で、返事は?」



爽真君は顔を近付けてきた。





「えっ……ちょっと、近い!!」


「なんかさ、キス出来そうじゃね?」



爽真君は不敵な笑みを浮かべてそう呟いた。





「……えっ」


いやいや、それはちょっと……。







「なあ……キスしていー?」


爽真君はあたしをジッと見つめてそう呟いた。





「なっ、何言ってんの?……ダメだよ」


あたしはそう言って爽真君から目を反らした。







「……何で?」


「何でって……ダメなものはダメなの」



今はこれしか理由が思い浮かばない。





「理由になってねぇよ」

爽真君はあたしの顎を持ち上げて言った。






「だって……そういうことって、好きな人とすることでしょ?」