「おい」


昼休み、沙織と一緒にお弁当を食べていると、爽真君があたしに近付いて来た。





「……何?」


あたしは爽真君に視線を向けた。







「ちょっと来い。話がある」


爽真君は低い声でそう言った。





「はっ?えっ、ちょっと!!」


爽真君はあたしの腕を引っ張り教室を出た。







「ちょっと痛い!!放して!!触らないで!!」

「大人しくしろ」





抵抗を試みるけど、爽真君の低い声で書き消されてしまう。


そして、そのまま保健室に連れて行かれた。





それと同時に……


"ガチャッ"と、ドアが閉まる音がした。





「ちょっと!!アンタ今何したの?!」


あたしは爽真君に視線を向けて言った。