【完結】不良彼氏の甘い誘惑

―――――…





ピーンポーン


沙紀の家のインターホンを押した。







俺は今日……


沙紀に別れを告げに来た




ほんとは別れたくなんてないけど……


俺にはもう、沙紀の側に居る資格なんかない。







だから―――


今日、沙紀に別れを告げようと思う。





「はーい」


そして、少ししてから玄関が開いた。







中から出て来たのは……

やっぱり沙紀だった。





「爽真?どうしたの?」

沙紀は俺を見て不思議そうな顔をすると、そう言って首を傾げた。







「……ちょっと、話があって来たんだ」


俺は沙紀の顔も見ずにそう答えた。





「えっ?あっ、うん……どうぞ」


「お邪魔します」



俺は家の中へと入った。