「爽真くーん。帰ろー」

授業が終わった後、あたしは爽真君の所に駆け寄った。





「ああ」


あたしは沙織に手を振って、そのまま教室を出た






……そして、帰る途中にそれは起きた。


二人で通学路を歩いていた時―――





「……ちょ、ちょっとなんですか?アナタたち」

あたしたちの前に、不良仲間と思われる人たちが現れた。







しかも、金属バットや木刀などを手に持っている

……怖い。その言葉しか、出て来なかった。





「なんだよお前ら。……俺たちになんか用か?」

爽真君が茶髪の男の子を睨み付けて言った。







「お前か?八神爽真って」


リーダーらしき男の子が、爽真君を睨み付けてそう言った。





「……そーだけど?」


爽真君は余裕たっぷりの笑みを浮かべた。