「……大丈夫?」


フラフラになりながら歩いてる俺に視線を向けて、一言呟いた。





「……大丈夫じゃねーよ。見て分かるだろ?」


亜季にはこれが大丈夫に見えるのか?





「……そうだよね」


亜季はアハハッと訳の分からない笑い方をした。






「……すんげー重いぞ」

こんな重い荷物、初めて持った。





「……少し持とうか?」

そんな俺を見兼ねた亜季が、そう呟いて首を傾げた。







「……いや。大丈夫だ」

女に荷物持たせるなんて、俺の男としてのプライドが許せねーっ。





「……いいよ。あたしも少し持つ。買い物に付き合わせちゃったのはあたしだし。爽真君に迷惑掛ける訳にはいかないよ」

亜季はそう言うと、荷物を少し持った。





そのおかげで、ちょっとだけ軽くなった。