「分かってるよー」


亜季はフフンッと笑った




「……ほんとか?」


「うん。そんなに買わないから安心して」



亜季は満面の笑みを浮かべて言った。







「……ならいいんだけど」


でもそう言うヤツほど、たくさん買うんだよな。




で、よく見るあの光景になったりするんだよな。

……うわぁ、想像するだけで怖くなるわ。







「……爽真君?」


「え?」


「どうしたの?」



亜季は首を傾げた。





「あっ、いや。なんでもない」


「よし。じゃあ早速買いに行こう」



亜季はそう言うと、俺の腕を掴んでファーストフード店を出た。







「はあ……」


何でこうなるかなあ。





でも、亜季の頼みだから断れねーや。