「うーん。美味しい」


目の前では亜季が、さっきの涙がウソのように満面の笑みでハンバーガーを頬張っている。





「……しかし、よく食うな」


俺はコーラを啜りながら言った。







「だって、お腹空いてるんだもん」


亜季はポテトを口にしながら言った。





「……さっきの涙はどうした」


まあ、目真っ赤にしながらポテト食ってるヤツなかなか居ねーけどな。







「え?なんか言った?」

亜季はアイスティーを啜りながら首を傾げた。





「……いや、別に」


でもまあ、ハンバーガー食ってる姿は可愛いからいいか。







「これ食べたら服買いに行くの付き合ってー?」

「はっ?」



な、なんだよいきなり。




「ねー?お願い」