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「爽真君、帰ろー」


放課後、亜季は笑顔で俺の所に駆け寄ってきた。






「おー」


俺はカバンを持ち、亜季と一緒に教室を出た。





「ねーねー」


「ん?」


「お腹空いたからなんか食べに行こー?」



亜季は歩きながら俺に視線を向けた。







「ああ」


「ハンバーガーがいいなあ」


上目遣いで俺を見て来る亜季に、ドキッとした。




……ダメだ。


亜季の上目遣いは可愛すぎる。







「……爽真君?」


「え?……ああ。ハンバーガーがいんだろ?」


「うん」


「よし、じゃあハンバーガー食いに行くか」


「うん!」



亜季は満面の笑顔で頷いた。