「なあ……亜季?」


「ん?何?」



亜季は俺に視線を向けた




「……ありがとな」


「え?」


「こんな俺と、付き合ってくれて」


「……うん」



俺がそう言うと、亜季は小さく頷いた。







ギュッ


俺は亜季を抱き寄せた。




「……爽真君?」


「もうちょっとだけ、こうしてていい?」


「うん」



亜季は笑顔で頷いた。







俺は亜季をギュッと抱き締めた。


亜季が、この手の中から離れて行かないように願いを込めて―――





「ねー爽真君」


「ん?」


「好きだよ」


「……あ、ああ」



そんなストレートに言われると、恥ずかしいな。






「あたしこそありがと」

「え?」