「ねー爽真君」


「ん?」



爽真君はあたしに視線を向けた。





「あたし……爽真君のこと好きだよ」


あたしは校庭をジッと見据えてそう言った。







「……え?」


爽真君はずっとあたしを見つめてる。





「爽真君のこと……好きだよ」


あたしは爽真君に視線を変えて言った。







生まれて初めて……


男の子に告白した。





「……はっ?えっ?マジで?」


爽真君は目を泳がせた。






「うん」


あたしはニコッと笑った




「えっ……うわぁ、どーしよ。めっちゃ嬉しいんだけど」


爽真君はほのかに顔が赤くなっていた。







「爽真君、顔真っ赤」


あたしは爽真君の頬を突っ突いた。