「んもー。ほんとテキトーなんだから」


沙織は呆れたようにそう言うと、ため息を零した




「テキトーじゃないわよ。あたしはただ、沙織がそうしたいならそうすればいんじゃない?って言っただけよ」


あたしはそう言うと、窓の外に視線を向けた。







「だからって、もうちょっと話聞いてくれても良くない?」


沙織はあたしに視線を向けて言った。





「あいにくだけど、あたしはあんまり人の恋愛に興味ないの」


あたしは頬杖をつくと、沙織をジッと見つめてそう言った。







「まあ、それは分かるけど……」


「はいはい、分かった。話なら後でたっぷり聞いてあげるから」


「約束だからね?」


「はいはい」





沙織はそのまま自分の席に戻って行った。


はあ……と、ため息が零れた。