【完結】不良彼氏の甘い誘惑

「あたしがアンタを嫌いなこと知ってるでしょ!?なのに、どうしてキスなんかするの?!」


そして、爽真君が言った言葉に……あたしは更に怒りが爆発した。





「……別に。何となく」

「なっ……ふざけないで!!何となくなんかでキスするなんてしないで!!」



あたしは声を荒げてそう言った







「じゃあ、聞くけど……何で亜季は俺がそんなに嫌いな訳?」


爽真君の目はあたしをジッと見据える。





「…………」


「黙ってねぇでなんか言えよ」



爽真君の声が低くなる。




「…………」


「なあ、答えろよ」



あたしは間を開けてからおもむろに口を開いた。






「…………からよ」


「はあ?」



爽真君の表情が変わった