【完結】不良彼氏の甘い誘惑

「んん……ふっ……や、だっ……」


そして、やっと爽真の唇から解放された。





「はあ……はあ……」


あたしは唇が離れた途端、床に崩れ落ちた。







「おっと」


それを爽真君が支えた。




爽真君の右手はあたしの腰辺りにある。


しっかりあたしを抱き締めてる。







「はあ……いっ、イヤ!!触らないで!!」


あたしはそう言って爽真君から離れた。





「なっ、何すんの?!」

あたしは壁に背中を付きそう言った。







「何って……キスだけど?」


爽真君はあたしをジッと見据えて答えた。





「ふっ、ふざけないで。どういうつもりよ!!」

「どうって?」



爽真君の表情は全然変わらない。







あたしを見据えている爽真君の目はまるで―――

野獣のようだった。