『え…?あ、大丈夫。ごめんなさい!』 ハッとして答えた。 「いや、こっちこそ寝坊して急いでたからさ」 その言葉で肝心な事を思い出した。 『あ゛ー入学式!!』 ど、どうしよ!ぼーっとしてる場合じゃなかった! ――パシッ! 『え…』 一人頭を抱えて、ワタワタしていると、再び手を捕まれた。 「そっちも一年でしょ?行くぞ!」 そういうとそのまま男の子が走り出した。 しかも、足早いし! 待ってよぉ~!!! ―――――…。