『今何時だろ…わっ!もうこんな時間!?』 携帯のディスプレイを確認して焦る。 朝のドタバタで家を出るのが遅くなったから、かなりギリギリの時間だった。 『と、とりあえず急がなきゃ!』 そう思い走り出す。 『キャッ!』 「おわっ!」 走り始めたばっかの時に曲がり角から急に人が出てきたため、ぶつかりはしなかったものの、驚いた拍子にバランスを崩した。 倒れる!そう思い、思わず目を強く瞑った…。 ――パシッ! 『へ?』