G i f t ~ギフト~

夕食の6時まであと20分。


残りの配膳はご飯と吸い物ぐらい。


少し早いけど客が一杯なので6時指定の客は客室に電話して食事に来てもらう。


『夕食のご用意が出来ましたので宜しければお越し下さい』


彼の客室も同じ様に電話を掛けた。


「ククククク・・・吹雪ウケルんだけど(笑)」


電話に出た彼に声を殺して笑われる・・・。


(後で覚えてろよ!!バカにしやがって!!!)


食事に降りてきた客を部屋に案内し、注文を聞いたり、鍋に火を点けて食べ方も説明する。


「女将さ~~ん。こっちビール3本下さい~~!!」


すでに席に座らせた彼のテーブルからヤッシーが私に声を掛ける。


私は彼らの席に行き『女将じゃないから。アンタ等が女将って呼ぶと他の客も勘違いして女将って呼ぶからやめてくれる?』と周りの客に聞こえないように小声で言った。


ってか・・・私がここの女将ってことはここに嫁にくると言う事だぞ?


何も気にせず私を女将と呼ぶのは構わないがいいのかそれで?


それから殆ど厨房の仕事をしてた私。


飲み物運びは殆どバイト。


バイトが対応出来ないとこだけ私は客の前に出る。