滅多に立ち入らない区域。大天使の区域だ。見習いは普通来ない。天使だって、しょっちゅう来れるわけでもない。
そんなとこに、ユキゲはいた。
「お前なら、全て知ってんだろ?」
まるで女神のように微笑んでいた彼女は、眉を寄せて苦しそうな目をした。
「いつか、あなたが来るとは思っていました。その時が、あなたに話すべき時なのだと」
「なら、全部話せよ。ヒナガ」
恐い顔をしているユキゲに、ヒナガは冷静な仕草、口調、表情で話し出した。
それによって、運命がいい方に向かってくれることを祈りながら。
「はじまりは、私です。私は、人間に恋をしました。天使だった頃です。
その時のパートナーがウスイでした。彼女は元々白天使だったのです。あなたもご存じでしょう。
あなたは、白天使だった頃のウスイを覚えているのでしょう。そのパートナーで見習いだったときのサヨも」
それは、ユキゲの記憶に深く刻み混まれている記憶だった。
「それが、なんだって言うんだよ」
「おかしいと思ったことはありませんか?自分が存在していることに」
ユキゲは思わず目を見開いた。
幾度となく疑問に思ったことだった。
ユキゲは何十年も前に、エンテンと共に処分されるはずだった。なのに、今も存在している。
「ウスイですよ。あなたの代わりに自分が消えると、私に申し出たのです」
「ウスイが?」
ユキゲは信じられなかった。
自分とウスイの間にそんな関係があっただろうか。そんなに、大切な存在だっただろうか?
そう考えていると、なぜが胸のあたりがモヤモヤした。
そんなとこに、ユキゲはいた。
「お前なら、全て知ってんだろ?」
まるで女神のように微笑んでいた彼女は、眉を寄せて苦しそうな目をした。
「いつか、あなたが来るとは思っていました。その時が、あなたに話すべき時なのだと」
「なら、全部話せよ。ヒナガ」
恐い顔をしているユキゲに、ヒナガは冷静な仕草、口調、表情で話し出した。
それによって、運命がいい方に向かってくれることを祈りながら。
「はじまりは、私です。私は、人間に恋をしました。天使だった頃です。
その時のパートナーがウスイでした。彼女は元々白天使だったのです。あなたもご存じでしょう。
あなたは、白天使だった頃のウスイを覚えているのでしょう。そのパートナーで見習いだったときのサヨも」
それは、ユキゲの記憶に深く刻み混まれている記憶だった。
「それが、なんだって言うんだよ」
「おかしいと思ったことはありませんか?自分が存在していることに」
ユキゲは思わず目を見開いた。
幾度となく疑問に思ったことだった。
ユキゲは何十年も前に、エンテンと共に処分されるはずだった。なのに、今も存在している。
「ウスイですよ。あなたの代わりに自分が消えると、私に申し出たのです」
「ウスイが?」
ユキゲは信じられなかった。
自分とウスイの間にそんな関係があっただろうか。そんなに、大切な存在だっただろうか?
そう考えていると、なぜが胸のあたりがモヤモヤした。

