花咲は俺に悪いと思ってか頑なに断りモードだった。

まあ当たり前っちゃ当たり前だよな。

俺は彼氏でもなんでもないただの同期の男なんだから。



「まあ、俺が怪我したとき見舞いに来てくれただろ?それのお礼ってことで今回は佳奈さんの送り迎え買って出ますよ~」


佳奈は考えていた。


わざわざ休みなのに私のために車を出してくれるなんて申し訳ないけど、正直精密検査を受ける病院は家からだとちょっと遠いし、交通に不便な場所にあったから友成君が車で送ってくれるって言ったときちょっとラッキー♪見たいに思ちゃったのも事実なんだけど・・・・・・


どうしようかな・・・・・・



私が今日倒れちゃって、精密検査を受けるなんて夏樹は当然知らないし、夏樹に話したところで忙しい彼のことだから心配しながらも気をつけて行って来なって言うだけで送り迎えなんかは絶対にしてくれないと思うし・・・・・・って病院に連れて行ってもらおう何て思ってもないけどさ。


でも、今回は友成君はお見舞いのお礼だって言ってくれているから素直にお願いしようかな。




「それじゃあ友成君、お願いしちゃっても良いかな?朝早いけど大丈夫?」




「OK、じゃあ土曜日行く前に連絡する」




「うん、お願いします」





友成は一緒について行ける事に少々ホッとしていた。