「藤堂夏樹に会わせてよ」 友成君が言った言葉が冗談なのかそうでないのかハッキリしないまま月日は経って街はさまざまな色のイルミネーションに包まれていた。 クリスマス間近になったある日。 その日はいつもと変わらない朝だった。 昨日からまとめていた資料も出来上がり午後に必要な資料を5階の資料室に取りに行く途中、前から友成君が歩いてくるのが見えた。