「あんたら見てると、ホントに中学の頃のまんまだよね」 タケルが帰ったあと、ナミはあきれ果てたようにそう言った。 中学の頃のまんま。 確かにそうなのかもしれない。 友達としての期間が長かった分、すぐには恋人っぽくなれないんだ。 ……いや。 ならないようにしてる、っていう方が正しいのかも。 「たまにはふたりきりでデートしたら?いつもあたしたちが一緒だから、よけいに友達っぽさが抜けないんだよ」 と、沙耶。