とてつもなく大きな決断を前に、自分だけ置いていかれてるような気がするのは、気のせい? 流されてるような。 自分が自分らしくないような。 そんな気がしてしまうのは、私の考え方が堅いのかな? 「あのね、颯……」 「ありがとうございます」 席を立って帰っていくお客さんに、笑顔で会釈する颯太。 私は言いかけた言葉を飲み込んだ。 しばらくすると、ひとりの男のお客さんが入ってきた。 あ……。この人、最近よく来るな。 いつもひとりで来て、コーヒーを飲みながら書類と睨めっこしてる。