「沙耶ぁ~っ!」 騒がしい高い声と共に、入口からはるかが入ってきた。 「あ、はるか」 奥にタケルもいるよ、と言いかけた私より先に 「もしかして昨日、タケルがうちに来た!?」 はるかの口からその名前が飛び出した。 「あ、うん」 「やっぱり! 起きたらプレゼントあるんだもん! あたしが前に欲しがってたピアスなんだもん! 絶対にタケルだって、ピンときて……」 奥の方に本人が座っていることも知らず、はるかは自分の耳たぶを飾るピアスを指差しながら、興奮気味にまくしたてる。