「――沙耶。おはよ」 回想にふけっていた私を、颯太の声が呼び戻した。 「あ、おはよう……」 「どした?ボーっとしてるけど、寝不足?」 「うん。昨日ちょっと、ナミたちと飲みすぎちゃって」 「ホント仲いいよなぁ、3人。イブの夜に女だけのパーティーなんてさ。おかげで俺、寂しかったっつーの」 言葉とは裏腹にニコニコ笑いながら、颯太はエプロンの紐を結んでいく。 昼の3時過ぎの今、カフェの中は比較的お客さんが少ない。 私は颯太と少しだけ話したあと、キッチンの中に入った。