「え?なんで」 「だって、はるかがクリスマスに彼氏いないなんて、奇跡じゃない?」 「あぁ、そういう意味。たしかにそうだね」 噂をしてると、玄関の方から物音が聞こえてきた。 「ただいま~。うわぁ、すごいいい匂い~!」 騒がしい登場に、あたしと沙耶は顔を見合わせて苦笑した。 手作り料理の数々に、小さなクリスマスツリー。 そして、気心の知れた女友達。 沙耶が言うとおり、こういうのって貴重かもしれない。 ひょっとしたら私も、来年は日本にいないかもしれないし。