そしてナミは、急にふっと微笑むと これまた急に、あたしにデコピンした。 「痛っ」 「どうせさー、あんたは彼氏がいなきゃダメなんだし。 こんどこそ、本物の恋を見つけなよ?」 「うん……」 あたしは少し考えてから、ぽそっとつぶやいた。 「あたし、そろそろ髪を切ろうと思うんだ」 「え?」 ナミと沙耶が驚く。 タケルと別れて以来、美容院というものを避け続けていたあたしだから。 「……そっか。うん、いいんじゃない?春らしくイメチェン。いいね」 嬉しそうにナミが言った。